坐骨神経痛

坐骨神経痛の症例報告

坐骨神経痛とは

坐骨神経痛は腰からお尻、脚にかけてあらわれる症状の総称で、痛みやしびれが続く状態をそう呼びます。これは坐骨神経の機能障害によって起こります。

厚生労働省の調査（2019年度）では自覚症状のある患者が約24.4万人、潜在的な患者を含めると100万人を超えると推定されます。

30～50代の働き盛りに多く、反復作業の多い肉体労働者、スポーツ愛好家、デスクワークや運転姿勢を日常的に行う場合に多く発症します。

エール大学の研究によると、腰痛患者の10%が坐骨神経痛を伴うとされています。

坐骨神経痛の特徴

坐骨神経痛の最大の特徴は症状の発生箇所と原因箇所が別の場所にあることです。

坐骨神経は人間の身体の中で最も大きく1メートル以上あり、腰と尾てい骨から伸びる神経がお尻の近くで合流して足裏まで続いています。そのため、お尻だけではなく太ももや足首付近にまで鋭い痛みやしびれが出ることもあります。

初期は座り仕事や運動時の痛みですが、進行すると「間欠性跛行（歩くと痛み、休むと回復）」が現れ、買い物や通勤が困難になります。

さらに悪化すると、安静時にも痛みが持続し、排尿障害や下半身の筋力低下を引き起こす可能性があります。最悪の場合、車いす生活や寝たきりリスクも。

坐骨神経痛の原因

坐骨神経痛は坐骨神経に負担がかかり、機能障害が起こることで痛みやしびれを生み出しています。主な原因は2つに分類されます。

骨格の問題

腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、腰椎の機能障害により腰の神経の出口付近に負荷がかかることがあります。水道のホースを踏むと水の勢いは弱まりますが、そのようなことが身体で起こっている状態です。

筋肉の問題

坐骨神経の通り道である梨状筋が、緊張や使い過ぎにより収縮し過ぎると坐骨神経痛を伴います。反復動作のトレーニングや長時間のデスクワークによって起こります。

簡単な症状ではありません

このように大きく分ければ骨格の問題と筋肉の問題が坐骨神経痛の原因と言えますが、実際にはそれぞれ訴える症状も異なりますし、その原因は複雑に絡み合っているものです。

だからこそ、坐骨神経痛を改善するためには、その原因を明らかにするための検査が何より重要になります。

病院とはここが違います

坐骨神経痛の場合、病院では次の治療法が一般的です。

手術療法

排尿障害を伴う重症の場合に手術を選択されることもありますが、開腹や内視鏡手術は身体へ負担が非常に高くなります。入院日数も一定期間必要であり、予後が良くない事例も多いので第一選択とはなりません。

筋肉への負担もあるために、術後はすぐにリハビリが必要となります。手術を受ければ全てが解決するわけではありませんし、再発することも多く予後は良くありません。

薬物療法

非ステロイド系鎮痛薬を用いることが基本ですが、効果は限定的です。疼痛治療薬、筋弛緩剤、血管拡張薬が用いられることもありますが、腎機能障害、吐き気やふらつき等の副作用を伴うために注意が必要です。

それでも改善がない場合は神経ブロックが使われます。院長自身も経験した硬膜外ブロック注射は脊髄付近の奥深くまで注入する為に激痛を伴います。

坐骨神経痛を改善するために

まずは、あなたの坐骨神経痛の原因を明らかにします。現状を把握することが最も大切であり、それを取り違えたまま治療を進めれば改善は見込めません。

当院はあなたのお身体を多角的に分析し、坐骨神経痛の原因を見つけ出します。そして明確な根拠を元にして施術を進めていきます。

当院の特徴

臨床経験豊富なカイロプラクターが、検査から施術まで責任をもって担当しますのでご安心ください。

坐骨神経痛と大きく関わっている腰や尾てい骨の背骨のアライメントを詳細に分析します。姿勢分析ソフト、視診、触診、可動域検査、整形外科検査、カイロプラクティック検査を組み合わせて原因究明と視覚化を行います。

坐骨神経痛を経験し、そして克服してきたカイロプラクターが最後まであなたを担当します。坐骨神経痛でお悩みなら一度ご相談ください。

坐骨神経痛のQ＆A

坐骨神経痛は良くなる症状なのですか？

正しく治療すれば予後は比較的良いです。私自身が経験した坐骨神経痛は出口のないトンネルをさまよっている感じがありました。しかしながら当院に来院される方の多くは数週間から2〜3か月以内で改善される方が多いです。

安静にした方が良いでしょうか？

激痛を伴わなければ歩きましょう。部屋の中で足踏みでも良いですし、スーパーまでの10分程度のウォーキングでも良いです。楽な姿勢を探して脚や膝を動かすことも効果的です。可能なかぎり動きましょう。

脚に麻痺が出ると治らないのですか？

治ることが多いです。麻痺といっても、まったく動かせなくなる状態ではなく、感覚を感じにくい状態が続くことです。脚が動かしにくい、太ももやふくらはぎが鈍く感じる状態ですが改善していく途中で消失することが多いです。

クシャミや屈むと痛みが増します。何か対策はありますか？

クシャミをすると激痛を伴うことがあります。腹圧を高める為に背筋を伸ばして机か太ももを掴みましょう。靴を履くときはお尻から沈み、頭だけが下に向く前傾姿勢をとらないようにしましょう。

入浴しても良いですか？

急性期やぎっくり腰を伴わない場合は入浴をお薦めします。難しい場合は足湯だけでも良いです。足や腰が温まると代謝が高まり、筋肉の緊張が緩みます。

寝ていても痛いです。お勧めの姿勢はありますか？

心地よい姿勢を探しましょう。仰向けで膝をまげるか、横向き又は斜め横向きで両ひざを曲げます。枕やクッションを膝に挟んで赤ちゃんのように寝ましょう。股関節も少し曲げてくの字になると軽減することが多いです。

坐骨神経痛に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

当院のカイロプラクティックは坐骨神経痛と相性がよく、劇的に改善するケースも見られます。

坐骨神経痛の経験者であるカイロプラクターが最後まで担当します。お気軽にご連絡ください。

身体がとても軽いです！

腰痛がなくなり、朝すーっと立てるように